日経平均は短期調整局面か

日経平均は短期調整局面か

本日1月29日の日経平均は27663円39銭で前日比-534.03銭と昨日の下げと併せると2日間で約970円下げ、久々に調整らしい動きになった。28日現在の25日移動平均線27843円25銭処も下回り、とりあえず1月14日の28979円53銭のザラ場高値が、当面の高値になったといえます。海外投資家も先週(17日~23日)は日本株を1340億売り越し、それに対して個人は1700億の買い越しになっており、海外投資家も3週ぶりに売り越しになっており望ましい手口にはなっていません。

半導体関連の決算は概ね予想どうり好決算な銘柄が多かったのですが、ある程度織り込まれていたのと昨日今日の地合いの悪さにより、マイナスとなる銘柄が多くなりました。当初予定されていた緊急事態宣言の2月7日解除も、週末の数字動向次第では延長となる可能性も出てきていますが、これが株価に与える影響はさほど大きくないと考えます。今回の上昇相場はコロナ下の中にあっても半導体関連を中心に上方修正になる銘柄も多く、赤字の会社まで買われるような以前のバブルと比べると割高とはいえず、業績の裏付けのある上昇と想定されます。25日線は割り込んでいるものの上昇トレンドが崩れたとはいえず、値固めの局面が終われば再度上昇トレンドに戻る、そのような相場展開を予想します。

相場の格言で「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」というものがあります。聞かれたことがある方もいらっしゃると思いますが、現在の状況は大半の投資家の方が幸福感とかいう状況にあるとは思えず、どちらかというと「今の相場はバブルだ」と言う方の方が多いのではないでしょうか。

ただ来週はまだ日柄的、値幅的にも調整する可能性はあるでしょう。

*コラムは筆者の見方を書いたものであり、結果をお約束するものではありません。